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頑張っているのに評価されないと感じる子の思考の癖 ~「報われない」の正体は努力不足ではない~

「ちゃんとやっているのに、認められない」
「一生懸命なのに、評価されるのはいつも別の子」

そんな思いを抱えている子を前にすると、
親は胸が苦しくなります。

・手を抜いているわけではない
・ふざけているわけでもない
・むしろ、真面目で責任感が強い

それなのに、
本人は「どうせ自分なんて」と感じているように見える。

このとき、
親はついこう考えてしまいます。

「もっと自信をつけさせた方がいいのかな」
「自己肯定感が低いのかな」

でも実はこの状態、
気持ちの弱さや努力不足の問題ではないことが多いです。


「評価されない」と感じるとき、脳で起きていること

人は、
「自分はどれくらいできたか」を
頭の中の基準で判断しています。

ここで大事なのが、
評価には2種類ある、という点です。

・外的評価:
 先生や周囲からの点数・言葉・結果
・内的基準:
 自分の中で設定している「ここまでできたら合格」

頑張っているのに報われないと感じる子は、
この 外的評価と内的基準がズレている ことが少なくありません。

たとえば、

・自分では「まだ足りない」と思っている
・理想が高く、合格ラインが遠い
・できた点より、できなかった点が強く残る

こうした状態では、
周囲から評価されても、
脳が「達成した」と感じにくくなります。

結果として、
「頑張っても意味がない」
という感覚が静かに積み重なっていきます。


真面目な子ほど、内的基準が高くなりやすい

このタイプの子は、
決して怠け者ではありません。

むしろ、

・ルールを守ろうとする
・期待に応えようとする
・周囲をよく見ている

そんな姿勢を持っています。

だからこそ、
自分の中に
「こうあるべき」 という基準を
早くから作りやすいのです。

ところがこの基準は、

・はっきり言葉にされていない
・周囲と共有されていない
・自分だけが厳しく設定している

ことが多い。

そのため、
周囲から見れば十分頑張っているのに、
本人の中では
「まだ届いていない」
という判定が下され続けます。

これが、
報われなさの正体です。


「もっと頑張ればいい」は、ズレを広げることも

親としては、
つい励ましたくなります。

「もう少し頑張れば評価されるよ」
「次はきっと大丈夫」

もちろん、悪気はありません。

でも、
内的基準が高すぎる子にとっては、
この言葉が

「まだ足りない」
「今の自分ではダメ」

というメッセージとして
受け取られてしまうことがあります。

すると、

・さらに基準を上げる
・満足できるラインが遠ざかる
・疲れだけが残る

というループに入りやすくなります。

頑張り続けているのに、
心が軽くならない。

そんな状態です。


家庭でできる3つの関わり方

① 「できた/できていない」以外の基準を言葉にする

評価が結果だけに偏ると、
内的基準はどんどん厳しくなります。

そこで意識したいのが、

・取り組み方
・工夫した点
・前回との違い

を具体的に言葉にすること。

「最後まで集中していたね」
「前よりも早く始められたね」

こうした言葉は、
脳に
「ここは合格だった」
という新しい基準を作ります。

② 子どもの中の基準を、外に出してみる

ときには、
こんな問いかけも役立ちます。

「自分では、どこまでできたと思ってる?」
「何ができたら、満足だった?」

これは、
評価を迫る質問ではありません。

内的基準を可視化するための問いです。

言葉にしてみると、

・思っていたより厳しかった
・無意識に完璧を求めていた

ことに、
子ども自身が気づくこともあります。

③ 「評価されること」と「価値」を切り離す

学校や社会では、
どうしても評価はついて回ります。

でも家庭では、
評価とは別の軸を
意識的に持たせることができます。

・結果がどうであれ
・点数がどうであれ

「取り組んだ事実」
「考えた時間」
そのものに意味があると伝える。

これは甘やかしではなく、
評価の重心をずらす設計です。


学校現場で見える変化

教室でも、

・真面目
・静か
・手を抜かない

そんな子ほど、
自分を低く見積もっている場面があります。

教師が、

「ここまではできている」
「今は途中段階だね」

と評価を分解すると、
表情が和らぎ、
次の行動につながることがあります。

家庭でも同じです。

評価を
「一発判定」から
「途中確認」へ。

それだけで、
脳の感じ方は大きく変わります。


まとめ:報われなさは、努力不足ではなく基準の問題

頑張っているのに報われないと感じるとき、
そこにあるのは
意欲の欠如ではありません。

外からの評価と、
内側の基準が
すれ違っていただけ。

〇 基準を言葉にする。
〇 評価の軸を増やす。
〇 途中を認める。

設計を少し変えるだけで、
子どもは
「自分は前に進んでいる」
と感じられるようになります。

その感覚こそが、
次の一歩を支える力になります。


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