「友達の誕生日にプレゼントを渡したい!」
小学生になると、友達同士で誕生日をお祝いする機会増えてきます。
仲のよい友達に何か贈りたい。相手が喜ぶ顔を見たい。そんな気持ちは、とても素敵なことですよね。
一方で、親としては、
「プレゼントはいくらくらいが適切なの?」
「高価なものを渡して、相手に気を遣わせないかな?」
「お返しをもらったら、こちらも何か返した方がいいの?」
など、気になることもあるのではないでしょうか。
小学生の友達への誕生日プレゼントは、500〜1,000円程度が一つの参考になります。
実際に、ベネッセ教育情報サイトでは、小学生の友達へのプレゼントについて、保護者双方の負担になりにくい金額として500〜1,000円程度を紹介しています。
また、ファイナンシャルフィールドが紹介した保護者アンケートでも、誕生日プレゼントの予算として「1,000円くらいまで」と回答した人が51%で最も多く、「500円くらいまで」が21%でした。
こうした情報からも、友達同士のプレゼントは、1,000円以内を一つの参考に考えるとよさそうです。
ただし、これは全国共通の決まった相場ではありません。学年や地域、友達との関係、誕生日会の有無、家庭ごとの考え方によっても変わります。
大切なのは、金額の高低だけで判断するのではなく、相手に負担をかけない範囲で、喜んでもらえるものを考えることです。
今回は、元小中学校教員として多くの子どもたちと関わってきた経験も踏まえながら、プレゼントの金額の目安や選び方、親が教えておきたい贈り物のマナーについて紹介します。
小学生の友達への誕生日プレゼントはいくら?金額の目安
まず、気になるのがプレゼントの金額です。
小学生の友達に贈る誕生日プレゼントは、500〜1,000円程度を一つの目安にすると考えやすいです。
もちろん、学年や関係性によって適切な金額は変わります。
例えば、次のような考え方があります。
低学年は500円程度から考える
小学1・2年生の場合は、まだお金の価値やプレゼントの相場について、十分に理解できていないこともあります。
そのため、最初は500円程度までの小さなプレゼントから考えてみるとよいです。
例えば、
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文房具
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シールやメモ帳
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小さなおもちゃ
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お菓子の詰め合わせ
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ハンカチや小物
など、子どもが気軽に受け取れるものがおすすめです。
中学年・高学年は500〜1,000円程度を参考に
小学3〜6年生になると、友達の好みや流行を意識するようになります。
相手が好きなキャラクターや趣味に合わせて、プレゼントを選ぶことも増えてきます。
この時期も、500〜1,000円程度を一つの参考にしながら、家庭の予算や友達との関係に合わせて決めるとよさそうです。
ただし、友達同士で高価なプレゼントを贈り合うようになっている場合は、少し注意が必要です。
金額が大きくなると、贈る側だけでなく、受け取る側にも負担が生まれることがあります。
誕生日会に招待された場合は?
友達の誕生日会に招待された場合は、プレゼントを持っていくケースもあるかもしれません。
ただし、誕生日会によっては、プレゼントを持参しないことを前提にしている場合もあります。
また、参加する子どもたちの間で金額に大きな差が出ないよう、あらかじめ金額を決めている家庭もあります。
招待されたときは、子どもだけで判断せず、必要に応じて相手の保護者に確認しておくと安心です。
プレゼントは、高ければ喜ばれるというものではありません。
相手にも自分にも無理のない金額で、気持ちよく贈り合えることを大切にしたいです。
小学生の誕生日プレゼントを選ぶときに大切な5つのこと
プレゼントを選ぶとき、子どもはつい「自分が好きなもの」「自分が欲しいもの」を基準に考えがちです。
もちろん、それも自然なことです。
でも、誕生日プレゼントは、自分のために買うものとは少し違います。
相手が喜んでくれるかどうかを想像することが大切です。
① 相手の好みを考えて選ぶ
例えば、文房具が好きな友達もいれば、キャラクターグッズが好きな友達もいます。
自分が好きだからといって、相手も同じものが好きとは限りません。
「この子は何が好きだったかな?」
「どんなものをもらったら喜んでくれるかな?」
そんなふうに、相手のことを思い浮かべながら選んでみましょう。
プレゼント選びは、相手の立場になって考える練習にもなります。
② 高価すぎるものを選ばない
子どもが「もっと高いものをあげたい」と言うこともあるかもしれません。
しかし、値段が高いものを贈ることが、相手を大切にすることではありません。
高価なプレゼントをもらうと、相手の家庭が気を遣ったり、お返しに悩んだりすることもあります。
「相手が気持ちよく受け取れるかな?」
という視点も、プレゼントを選ぶときには大切です。
③ 相手が使いやすいものを考える
せっかく贈るなら、相手が使いやすいものを選びたいです。
例えば、学校で使う文房具なら、学校のルールに合っているかどうかも考えます。
香りの強いものや、好みが大きく分かれるものなどは、相手によっては使いにくいこともあります。
迷ったときは、相手が普段どんなものを使っているかを思い出してみるとヒントになります。
④ 相手の家庭のルールにも配慮する
お菓子や食べ物を贈る場合は、アレルギーや家庭の食事方針などにも気を配りたいところです。
また、ゲーム関連のカードや高価なキャラクターグッズなどは、家庭によって考え方が異なることもあります。
子ども同士だけで決めるのではなく、必要に応じて親が確認するのも手です。
⑤ プレゼントに一言添える
プレゼントを渡すときには、品物だけでなく、言葉も大切です。
「お誕生日おめでとう」
「いつも一緒に遊んでくれてありがとう」
「これ、好きそうだなと思って選んだよ」
そんな一言が添えられているだけで、贈り物の印象は変わります。
高価なものを贈らなくても、相手を思って選んだ気持ちは伝わるものです。
友達からプレゼントをもらったら?親が教えたい3つのマナー
プレゼントを贈るときだけでなく、受け取るときのマナーも大切です。
子どもが友達との関係を築いていく中で、ぜひ伝えておきたいことがあります。
① まずは「ありがとう」と伝える
プレゼントをもらったときには、相手が自分のことを考えて選んでくれたという気持ちに目を向けてみます。
たとえ自分の好みと違うものだったとしても、まずは「ありがとう」と伝えることが大切です。
もちろん、無理に喜んだふりをする必要はありません。
相手が自分のために時間を使ってくれたことに感謝する気持ちを伝えられるとよいです。
② 必ずしも同じ金額のお返しをする必要はない
友達からプレゼントをもらうと、
「何かお返しをしなければいけないのかな?」
と考える子もいるでしょう。
しかし、プレゼントは本来、相手に何かを返してもらうために贈るものではありません。
同じ金額のものを返す必要もありません。
もちろん、相手の誕生日に自分もプレゼントを贈りたいと思うなら、それは素敵なことです。
ただし、「もらったから、同じくらいの金額で返さなければならない」という考え方にならないようにしたいです。
③ 友達同士で比べない
友達によって、もらうプレゼントの金額や内容が違うこともあります。
ある子は1,000円のプレゼントをもらい、別の子は小さな手紙や手作りの品をもらう。
そんな違いがあっても、不思議ではありません。
家庭によって、お金の使い方や贈り物に対する考え方は異なります。
プレゼントの値段だけで、相手の気持ちを判断しないこと。
そして、自分が贈ったものと友達が贈ったものを比べすぎないこと。
こうしたことも、友達との関係を気持ちよく続けていくために大切なマナーです。
プレゼントの金額に差が出たら?親はどう関わる?
子ども同士のプレゼント交換では、思いがけないことも起こります。
例えば、
「自分は500円のものをあげたのに、友達からは2,000円のものをもらった」
というような場面です。
子どもが気にしているとき、親としてはどう対応すればよいのでしょうか。
金額の差をすぐに問題にしない
まずは、子どもの気持ちを聞いてみましょう。
「そうだったんだね。ちょっと気になったんだね」
と受け止めるだけでも、子どもは安心できます。
そのうえで、
「プレゼントは、値段をそろえることが一番大切なのかな?」
と、一緒に考えてみるのもよいです。
金額に差があったとしても、それだけで相手の気持ちが大きい、小さいと決まるわけではありません。
高価なプレゼントをもらったときは親同士で確認する
明らかに高価なものをもらった場合や、子どもが困っている場合には、親同士で確認することも必要です。
特に、ゲーム機器や高額なグッズなどは、家庭によって受け取ることへの考え方が違います。
子どもだけで解決しようとせず、保護者が間に入って話し合うことも大切です。
ただし、相手の家庭を責めるような伝え方は避けたいです。
「素敵なものをいただいて、ありがとうございます。少し高価なものなので、今後のプレゼントのやり取りについて、一度お話しできたらと思っています」
というように、感謝を伝えながら相談するとよいです。
家庭でプレゼントの予算を決めておく
毎回、子どもに金額を任せていると、友達との関係や流行によって、予算が大きくなってしまうこともあります。
そこで、家庭としての目安を決めておくのも一つの方法です。
「友達へのプレゼントは、基本的に500円くらいまでにしようね」
「高いものを贈りたいときは、一度相談してね」
というように、あらかじめ話しておくと、子どもも判断しやすくなります。
これは、子どもの自由を奪うためではありません。
お金の使い方を家庭の中で一緒に考えることも、大切な学びの一つです。
元教員として感じること。贈り物には、その子の人との関わり方が表れる
小学校で子どもたちと関わっていると、友達とのやり取りの中に、その子なりの思いやりや気遣いが表れる場面をたくさん見てきました。
例えば、友達が困っているときに声をかける子。
相手が喜びそうなことを考えて行動する子。
一方で、自分の気持ちを優先してしまい、相手の立場に気づきにくい子もいます。
これは、性格のよしあしだけで決まるものではありません。
相手の気持ちを想像する経験や、自分とは違う考え方に触れる経験を通して、少しずつ育っていく力です。
誕生日プレゼントを選ぶことも、その一つです。
「自分はこれが欲しい」ではなく、
「友達は何が好きかな?」
「これをもらったら、どんな気持ちになるかな?」
「相手の家でも困らずに受け取ってもらえるかな?」
と考える。
その過程には、相手の立場を想像する力が必要です。
そして、相手からプレゼントをもらったときには、自分の好みとは違っていても、相手が考えてくれた時間や気持ちに目を向けることができます。
中には、相手の好きなものを絵に描いたり、心のこもった手紙を送ったりと、日頃の感謝の思いを手作りのプレゼントで渡している子もたくさんいました。
贈り物を通して育てたいのは、物を選ぶ力だけではなく、人の気持ちを想像する力なのだと思います。
まとめ:プレゼントの値段より、相手を思う気持ちを大切に
小学生の友達への誕生日プレゼントは、500〜1,000円程度を一つの参考にしながら、家庭の予算や友達との関係に合わせて考えるとよいです。
大切なのは、高価なものを贈ることでも、相手と同じ金額のものを返すことでもありません。
相手の好みを考えること。
相手に負担をかけないこと。
もらったときには、感謝の気持ちを伝えること。
そんな小さなやり取りの中に、子どもが人との関係を築いていくための学びがあります。
子どもがプレゼント選びに迷っていたら、すぐに正解を教えるのではなく、
「どんなものをもらったら、友達は喜びそうかな?」
と、一緒に考えてみてください。
うまく選べないこともあったり、
相手の反応が思っていたものと違うこともあるかもしれません。
それでも、相手のことを考えて選んだ経験は、決して無駄にはなりません。
子どもたちには、物の値段だけで人の気持ちを測るのではなく、相手を思いやることのできる人に育ってほしいと思います。
そして、そんな力は、特別な教育の場だけで育つものではありません。
日常の小さな贈り物や、友達との何気ないやり取りの中にも、育っていく機会がたくさん隠れています。
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